CASE・3 干潟町企業養豚(千葉県干潟町)様 「集団養豚での丸粒自家配」 |
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 協同しながら自主性を尊重する集団養豚
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農業組合法人干潟町企業養豚は、9戸の養豚経営で構成されている。グループの養豚場は九十九里浜から数キロ陸地に入った大地に点在し、組合事務所や自家配工場がある干潟町を中心に、両隣の山田町、海上町にある。
干潟町企業養豚の特徴は、協同・協調と、グループを構成する経営個々の自主性の両方を非常に大事にしている点である。つまり、単独より共同化したほうが有利な条件でできる自家配づくりは一緒に取り組む一方、規模や飼養形態においては、あくまでも個々の自主性を尊重している。 |
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 自家配工場は自立経営のシンボル
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自家配工場は昭和49年10月に建設され、同年12月から稼動した。以後、グループ農場は規模拡大が本格的に進み、現在では当時1万5000頭であった肉豚年間出荷頭数の6倍以上に増加した。自家配工場は、企業養豚躍進の大きな推進軸となっていたわけだが、この工場は自立経営を目指した企業養豚にとってシンボル的な存在といえる。
なぜなら自家配工場建設の主目的は、生産費中の最大費用である飼料費を引き下げ、コストダウンを図る点にあった。また、恵まれた立地条件も見逃せない。その条件とは、「年間を通じて気候が温暖である」こと「大消費地である首都圏から車で1〜2時間の近距離である」こと、「東日本を代表する飼料基地鹿島コンビナートから直線にして30〜40キロと近接していること」が挙げられる。畜産物生産地としては日本一の好条件といっても過言ではない。 |
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 トウモロコシのパワー全開
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自家配の配合内容はやはり丸粒主体であり、たとえば肥育後期用の基本的な配合設計は丸粒70%、大豆かす・小麦25%、そのほかビタミンなどの微量栄養素5%で、全粒粉砕の丸粒パワーを最大限に生かす内容になっている。2種混から丸粒に切り換えてどう変わったのか。
その辺の反応は個々に違うが、全理事長岩崎さんは、全粒粉砕によって主原料・とうもろこしのパワーを全部引き出せるようになったこと、鮮度の良い飼料を与えられることの2点を挙げる。また、大権牧場の林幹夫さんは、飼料効率が良くなったことと、肉質が良くなったことをメリットに挙げ、特に後者の利点は大きいことを強調する。 |
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 強力なリーダーよりもみんなで盛り上げるとき
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干潟町企業養豚も転換期にさしかかっている。その背景の1つとして、構成員の経営で世代交代が進み、メンバーが若返ってきたことがある。
三代目理事の石毛畜産石毛光治さんは、「強力なリーダーがひいてくれた線路を走る時代は過ぎた。これからはグループみんなに意見してもらい進むべき方向を決めたい。」と話す。石毛さんは干潟町の養豚組合の代表としても町の農業普及所にアドバイスを受けており、行政や試験研究機関との提携も積極的に取り組んで行きたいと説明する。
しかし、規模拡大や経営成績の向上だけで経営の安定を図ることは難しい。地域の発展にどんな役割を果たすか、それがこれからの企業養豚の大きなテーマである。 |
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